罠に落ちたシンデレラです。

マディはアテネに住む親友の大邸宅で開かれたパーティで海運王として名高い大富豪のディミトリと出会った。
ギリシア人らしいエキゾチックな容貌とセクシーな魅力に、マディはいっぺんで恋に落ちる。
それはディミトリも同様だった。
彼はイギリスに帰国した彼女を追ってきてプロポーズした。
マディはイエスと答え、未知の暮らしに心躍らせた。
しかし、その幸せは長くは続かなかった。
アテネの屋敷には彼の美しい幼なじみが待ち構えていて、面と向かってマディに切り出した。
「彼がなぜあなたみたいな平凡な女と結婚したのかわかる?」サディーはロンドンでも指折りの金融機関に就職した。
だが喜びも束の間、半年後には不当解雇の憂き目にあい、職を求めてやってきた遠い異国のアラブの地では、雇主の横暴により失業、帰国の旅費もなく途方に暮れていた。
そんなとき、彼女に仕事を提供しようという人物が現れる。
雇主の家で一度すれ違っただけの男性――ドゥラックスだ。
しかも驚くべきことに、彼は隣国のシークだという。
本当かしら? まるでアラビアン・ナイトの夢物語だわ。
そう疑いつつも、彼の魅力に抗いきれずに承諾したのだが、“仕事”の中身が、彼の双子の兄の花嫁となることだったなんて……。
弁護士のローラは重要な任務をまかされていた。
フランスで暮らすハラスタン王国のシークの息子に面会し、余命いくばくもないシークのもとに連れていくことだ。
息子と判明したのは、パリきってのプレイボーイ、グザヴィエ。
なんとしても彼を説得しなければならない。
一方グザヴィエは、突然もたらされた情報に激しい衝撃を受けていた。
母が父について一切語らなかったのはそういうわけだったのか。
たとえシークだろうと、今さら父親になど会いたくない。
そこでふと、グザヴィエの中にいたずら心が芽生えた。
いや、この美女がハラスタンまで同行するなら悪くなさそうだ。
雑誌記者のサスキアは、崖にへばりつくようにして身を隠し、男性が姿を消したばかりのテラスを見上げていた。
そもそも気のめいる取材だった。
何しろ、相手はシドニー在住の大物実業家にして、かつてサスキアをもてあそんだ男なのだ。
そんな男の取材をするなんて、まさに運命の皮肉だ。
だが、今回の取材にはサスキアの将来がかかっていた。
首尾よく彼の記事を書けたら、念願の編集長職に就けるのだ。
意を決して身を起こした瞬間、彼女はいきなり砂地に押し倒された。
憎き男、アレックスとの八年ぶりの再会だった。
ヒービーはあこがれのボス、ニックと一夜をともにするが、翌朝わけもわからないまま彼のアパートメントを追い出される。
ニックが再び彼女の前に姿を現したのは、六週間後だった。
戻ってきた彼は、著名な画家が描いた肖像画をヒービーに見せた。
モデルは驚くほど彼女に似た、官能的な女性だ。
その女性をヒービーだと決めつけていたニックは、彼女と画家の関係にあらぬ疑いを抱く。
折しもヒービーの妊娠が発覚し、父親が自分だと確信すると、ニックはとんでもないことを言いだした。
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